頭蓋仙骨療法とは
頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル・オステオパシー;Craniosacral Osteopathy)はオステオパシーのテクニックの一つです。
オステオパシーはDr.Andrew Taylor Still氏によって作られ、その直弟子であったWilliam Garner Satherland,D.O.氏によって提唱されました。
Satherland氏は解剖標本を観察している際に側頭骨(耳がある場所の骨)と魚のエラの構造が似ていることに気が付き、頭蓋骨にも魚のエラのように呼吸をする機能があるのではないかと仮説を立てました。
その後Satherland氏は自身の体や家族への実験や調査を繰り返し、頭蓋骨がわずかに動くこと、その呼吸のような動きは脳脊髄液との関連があることを仮説として立て、臨床を重ねました。
その仮説はSatherland氏の弟子らによって研究を重ねられ、実際に頭蓋骨が一定のリズムをもって動いていることが証明されました。
頭蓋骨の一定のリズムを持った動きは第一次呼吸と呼ばれ、私たちが普段している肺呼吸は第二次呼吸と呼びます。
この第一次呼吸は肺呼吸と同じように、生きている間は常に呼吸を続けます。しかし出生時のトラウマなど、幼少期から生じた頭蓋骨の歪みは徐々に誇張され、大人になることには十分な可動性を失っていることが多く、正常な呼吸が出来なくなってしまい、全身に様々な不調を引き起こしてしまいます。
当院では頭蓋骨に優しく触れ、頭蓋骨の動きを確認し、可動性が低下している部分を調整することで内臓機能や全身のトラブルに働きかけます。なぜそのようなことが出来るかといいますと、「脳脊髄液の循環」に働きかけているからです。
脳脊髄液は脳や脊髄といった神経系には欠かせない非常に大切なもので、自律神経系やホルモンバランスといった内分泌系にも非常に関係があるものです。
脳脊髄液の循環が改善すれば、小顔になる方もいらっしゃいますが、当院では小顔にするために矯正することはありません。あくまで脳脊髄液の循環の正常化です。
動かすといっても矯正のように目で見てわかる動きではなく、指先でわずかに動きを感じる程度なので、施術後すぐに実感できる効果はあまりないかもしれません。
時間をかけて、ゆっくりと体をいい方向にもっていく、そう思っていただけると助かります。
実際に体験してみよう!
そうはいっても「本当に頭蓋骨が動いてるの?」というのがご覧になってる方の正直な意見だとは思いますので、この記事を読んでくださっている方は実際に自分の頭蓋骨の動きを体験してみませんか?
・左右のこめかみに親指を当ててください。このとき指先に力はいれずにそっと当てておくとわかりやすいです。
・どちらか一方から優しく押してみてください。強く押すと痛みが出る可能性がありますので、優しくじわっと押してみてください。
・反対側の親指が押されるのが分かりますか?
それが頭蓋骨の動きです。
ほんのわずかなこの頭蓋骨の動きが起きているときも、寝ているときも常に続いています。
当院ではこの頭蓋骨の動きを観察し、第一次呼吸を整えることでヒトが本来持つ自然治癒力を最大限まで高めさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。
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